「飛龍伝 神林美智子の生涯」 |
著者:つかこうへい |
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昔この飛龍伝の脚本を読んで、泣いた覚えがある。その小説版があると知り、即探し、購入した。
激しい信念に、激しい愛に、激しいぶつかり合いに、また涙する。
つかこうへいは、どんなに汚くても、どんなに悲惨でも、人間を真正面から描く。そこに心が熱く震える。
痛みから逃げるな、自分をさらけ出せ。
どんどん臆病になっていく僕に喝を入れてくれた。
幸せを掴むという事がどういうことなのか。
それを熱く語ってくれる作品です。
(2008.08.03) |
「テロリストのパラソル」 |
著者:藤原伊織 |
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テロリストのパラソル、とは何と洒落た題名だろうか。この本の登場人物も同様に洒落た台詞を吐き、どこかTVドラマ風だ。
誰が犯人かではなく、なぜ犯人がその事件を起こしたかが、僕にとってのミステリーのポイントである。そこがこの作品では、生々しい感情で伝わってこなかったのが残念だ。
洒落たものと嘘っぽいものは紙一重である。
(2008.07.13) |
「沈まぬ太陽」 |
著者:山崎豊子 |
私利私欲にとらわれた人間はなんと汚らしく、卑怯なものか。
誇り高き人間達が排されていく様子に憤りを感じることを禁じえない。
それでも誇りを失わず、自分の正義を貫いていく主人公。だが正義を貫くことは同時に周りの愛する人達を悲しませてしまう。
読みながら心が痛くてしょうがなかった。
正義とは何ぞや?そして人間とは?ということを考えさせられる作品。
沈まぬ太陽の荘厳な光は、本当の答えを人間に与え、救ってくれる。そこに希望がある。
(2008.07.05) |
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