左のほっぺが膨らんでる。
左のほっぺが張っている。
土曜日に歯医者に行った。
その夜、歯が痛み出した。
日曜日は、まさしく地獄で、バファリンは1日2回を限度とすると書いてあるのに4回飲んで、飲む間隔は6時間以上空けてくださいと書いてあるのに、4時間間隔。胃が薬で荒れ、何も食べてないのに変な味がする。もちろんその日はほとんど寝つけず。
月曜日、朝、鏡の前でふくらんだ左のほっぺを見た。触ってみると、肌のざらざら感も手伝って、"銀だこ"のたこ焼きの外側みたいな感じだ。
我慢できずに行きつけの歯医者に予約の電話。今日は申し訳ないが忙しい、と受付の人は言うが、もう我慢できません、と無理やり割り込み。 そのため仕事は即効の定時退社。だけども病院着いたら1時間待ち。
・・・耐えた、痛みに耐えた、歯の痛みは頭の痛みまで誘発する。
待ちわびた治療時間。お医者さんは、膿がどうたらこうたらと話している。訳よりも痛みを無くしてくれ、とただただ願ってた。
10分ぐらいで治療は終わった。
後々考えてみれば、治療がうまくいってなかった。そういうことみたいだ。
まあ、いい。誰だってうまくいかない時はある。
きっとそういうこと。
火曜の朝、やっぱり左のほっぺは膨らんでた。感触はやっぱり"銀たこ"だ。
痛みは少し和らいだ、気がする。痛み止めの薬のおかげだとは思いたくない。
仕事場のある多摩センター駅に着くと、いつもの場所から、いつものようにお目当ての綺麗なお姉さまが電車に乗ってくる。僕はいつものようにホームに降りる。
そのすれ違いが終わるまで、ついついほっぺたを隠す。
きっと膨らんだほっぺが恥ずかしいんじゃなくて、顔の左右のバランスが崩れてるのが恥ずかしいんだろう、と思った。